飲食店を開業する際、最も大きな支出になるのが内装工事費です。
「坪単価はいくらかかるのか?」
「なぜ飲食店は高いと言われるのか?」
この記事では、飲食店内装の坪単価目安と、費用が上がりやすい理由を整理します。
飲食店の坪単価目安
一般的な目安は以下の通りです。
- 軽飲食(カフェなど):60〜100万円/坪
- 重飲食(居酒屋・焼肉など):80〜150万円/坪
※スケルトン物件を前提とした全国的な水準です。
物件条件や設備状況により大きく変動します。
なぜ飲食店は内装費が高いのか?
飲食店は、物販や美容室に比べて「設備工事」の割合が大きいため、坪単価が上がりやすくなります。
主な理由は次の通りです。
1. 給排水工事が多い
厨房では複数のシンクや製氷機、食洗機などを使用します。
そのため、
- 給水容量の確保
- 排水勾配の確保
- グリストラップ設置
などが必要になります。
排水計画については、床排水の基礎知識の記事も参考になります。
2. 換気・排気設備が大規模
焼き物や揚げ物を扱う場合、
- 強力な排気ファン
- 長いダクトルート
- 屋上までの立ち上げ
が必要になるケースもあります。
建物条件によっては施工費が大きく上がります。
3. ガス・電気容量の増設
厨房機器は消費電力やガス容量が大きいため、
- 分電盤の増設
- 幹線引き直し
- ガスメーター容量変更
が発生する場合があります。
4. 防水・消防対応
厨房区画では防水処理が必要になることが多く、
さらに規模によっては消防設備の追加対応も必要です。
これらも費用を押し上げる要因です。
スケルトンと居抜きで費用は変わる?
スケルトン物件では設備を一から整備するため、坪単価は高くなりやすい傾向があります。
一方、居抜き物件では既存設備を活用できればコストを抑えられます。
ただし、
- 既存設備の劣化
- 容量不足
- レイアウト変更
がある場合は、想定以上の費用になることもあります。
スケルトン物件については、スケルトン物件とは何かの記事で詳しく解説しています。
坪単価に含まれない費用
飲食店では、次の費用が別途必要になるケースがあります。
- 厨房機器費
- 家具・什器
- 看板工事
- 設計費
- 原状回復費
見積もりを確認する際は、工事範囲を必ずチェックしましょう。
目安としてどれくらい用意すべきか?
現実的な資金計画としては、
坪100万円前後を一つの基準とし、
そこから物件条件によって増減するイメージが現実的です。
都市部や商業施設ではこれを上回ることもあります。
まとめ
飲食店の内装費用が高くなりやすい理由は、
- 設備工事の割合が大きい
- 換気・排気設備が必要
- ガス・電気容量対応
- 防水・消防対応
といった要素が重なるためです。
坪単価はあくまで目安であり、実際の費用は物件条件と設備状況によって大きく変わります。
物件選定の段階で設備容量や工事区分を確認することが、資金計画を安定させるポイントです。
※本記事は一般的な飲食店内装の傾向を整理したものです。実際の工事費は建物条件・契約内容・地域相場によって異なります。具体的な計画の際は専門家への確認をおすすめします。


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