店舗の内装工事でよく問題になるのが「排水の勾配」です。
実務の現場では、勾配不足によって流れが悪くなり、臭いや詰まりにつながるケースが多くあります。
この記事では、排水勾配の基本と、床上げ高さの考え方をわかりやすく整理します。
■ 排水勾配の基本
一般的に、内装工事で扱う汚水・雑排水の勾配は次の通りです。
| 排水管径 | 必要勾配 |
|---|---|
| VP50(50A) | 2/100(2%) |
| VP75(75A) | 1/100(1%) |
● 勾配の考え方
勾配 2% = 1mあたり 2cm下がる
例)排水距離が10mの場合
2cm × 10m = 20cm
→ 最低でも20cmのレベル差が必要
■ 床上げ計算の例
床上げが必要になる場合は、以下の高さを合計して考えます。
- 排水勾配による必要落差
- トラップ高さ
- 仕上げ材の厚み
- 安全マージン(5〜10mm)
例:距離10m、VP50、床上にトラップの場合
勾配 20cm + トラップ10cm + 仕上げ2cm + 余裕0.5cm
= 約32.5cm
→ 床上げ300〜350mmが目安
■ よくある失敗
- 勾配を計算せずに床上げを決めてしまい、途中で逆勾配になる
- トラップの高さを考慮していない
- 既存排水との接続位置を確認せず施工してしまう
■ まとめ
排水勾配は、1mあたり何cm必要か計算できれば、床上げの検討がスムーズになります。
特に距離が長い場合は、早い段階で勾配と床上げ高さをセットで考えることが重要です。
この記事は、現場でよくある質問を整理し、初めて内装工事を行う人でも理解しやすい形にまとめました。
不安な点があれば、気軽に専門業者へ相談してください。

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